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【回顧】ルージュバックの敗因は位置取り|桜花賞2015

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桜花賞で⑨着に敗れたルージュバックの不敗神話は脆くも崩れ去った形に-。

単勝1.6倍という圧倒的な人気を背負っての結果だけに、敗因をしっかりと分析しておきたい。

まずは、ルージュバック陣営のレース後のコメント

 

戸崎騎手のコメント

「位置取りでしょう。もう少し前めで競馬をすれば良かった。乗り方の問題です」

 

大竹調教師のコメント

「(6キロの)マイナス体重は許容範囲。(敗因は)正直、分からない。距離なのか、馬場なのか、ペースなのか。これだけ支持されたのに、非常に申しわけないです」

 

ノーザンファームの秋田博章顧問

「次のオークス(5月24日・東京、芝2400m)でどんな競馬をしてくれるか。距離が延びるのはいいと思います」

 

戸崎騎手が言う通り、位置取りの問題が今回の敗因として非常に大きい。

前半800mが「50秒0」、後半800mが「46秒0」で1分36秒0の決着。1000m通過は、62秒5だった。

桜花賞史上、最も遅い1000m通過タイム。通常の桜花賞なら遅くても58秒後半から59秒台だけに良馬場でこのペースは異例中の異例。(1週前の3000mの阪神大賞典でさえ60秒4の通過タイム)

 

とにかく全馬が余力十分で直線を迎えた。

 上り3F最速は、⑥着アンドリエッテの33秒2.最遅は⑰着トーセンラークの34秒6である。33秒台の上りをマークした馬が9頭で①着のレッツゴードンキは33秒5。

 

<上り33秒台で走った馬>

  1. アンドリエッテ 33秒2 ⑥着
  2. クルミナル 33秒4 ②着
  3. キャットコイン33秒4 ⑦着
  4. レッツゴードンキ 33秒5 ①着
  5. コンテッサトゥーレ 33秒6 ③着
  6. ルージュバック 33秒6 ⑨着
  7. クイーンズリング 33秒7 ④着
  8. ココロノアイ 33秒7 ⑩着
  9. クールホタルビ 33秒7 ⑱着

 

1,2番人気の ルージュバック、ココロノアイは後方からの競馬であったが、実はアンドリエッテ、キャットコインの方が2頭よりも後ろで競馬をしていた。②着のクルミナルについても、ルージュバックのすぐ前でレースを運んでいた。

 

ルージュバックは確かに強いかもしれないが、実は言うほど他の牝馬よりもずば抜けて強いということはないのかもしれない。ヨーイドンの競馬だけに、実力差が図りにくいのは確かではあるが、少なくとも自分より後ろでレースを運んでいた馬に差された事実からはそう言わざるをえないと思います。

 

むしろ今回の桜花賞で、例年通りレースが流れたとしたら一番面白かったのは②着のクルミナルだったのかもしれない。

 

オークスは、桜花賞のように緩いレースにならずに実力通りの競馬ができるのであれば、クルミナル、アンドリエッテ、キャットコインあたりはかなり切れる脚を使えそうで面白い。

もちろんルージュバックも圧勝は無理でも好勝負はできるだろう。

 

現時点では、オークスの一番手はクルミナルといったところです。

 

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