【レース動画】エルコンドルパサー、グラスワンダーを子ども扱いしたサイレンスズカの毎日王冠(1998年)
競馬の歴史を遡ると、幾度となく名勝負が繰り広げられてきたが、その強さに唖然としたレースがあります。
1998年の10月11日に行われた第49回の毎日王冠。
このレースは9頭立てで行われ、1番人気に武豊騎乗のサイレンスズカ(牡5)、2番人気にグラスワンダー(牡4)、3番人気にエルコンドルパサー(牡4)が人気を集めた一戦。
1998 第49回毎日王冠(GⅡ)サイレンススズカ (青島達也) - YouTube
この毎日王冠でのサイレンスズカの走りに鳥肌がたったとともに、「この馬が競馬界の歴史でも最強」と思ったほど圧巻のレースでした。
レースは、サイレンススズカが逃げるものの最大でも5馬身程度の逃げ。4コーナーに入る手前でグラスワンダーが仕掛けて、その差は2馬身…。
さすがのサイレンスズカもこれは厳しいか…
誰しもがそう思ったのですが、直線ではエルコンドルパサーが差してくるものの差は縮まらず、サイレンスズカが2馬身半の着差をつけて1:44:9で優勝。
後にグランプリ2連覇を果たしたグラスワンダー、次戦ジャパンカップで圧勝し凱旋門賞でも2着に入ったエルコンドルパサーという怪物2頭を子ども扱いしたレースに、ぐうの音も出ませんでした。
GⅡでありながらも、13万人ものファンが東京競馬場に詰めかけた、まさに「伝説のGⅡ」となった一戦。
次走の天皇賞・秋(GⅠ)でレース中に故障して予後不良となった時は、目の前の光景が信じられなかったのを今でも覚えています。